2020年11月23日

FlashコンテンツをHTML5に変換できるか?

AdobeのFlashPlayerのサポートが2020年末で終了することは、以前からアナウンスされていました。現在、その時期がもう1ヶ月ちょっとに迫っています。すでにインストールされているのFlashPlayerは使い続けることができるといいのですが、その点についてもはっきりしません。Chromeで再生できなくなるという情報もあります。この問題に世界中のサイトが対応する必要があり、特需が発生しているようです。日本でも教育用コンテンツにFlashは大量に使われていると思われます。簡単な対応策は、Flashコンテンツを削除することです。あるいは、コンテンツの内容を維持するためには、FlashのコンテンツをHTML5に変換するのがいいと思われます。

いずれにしても、12月中になんとかしなければならない。

私もクライアントから、FlashコンテンツをHTML5に変換できないか、問い合わせを受けました。

そのときは、過去にとあるプログラマーから、FlashからHTML5への変換は簡単にツールでできると聞いていたので、「できます」と即答しました。しかし、実際に試みると、それは簡単ではありませんでした。AdobeのAnimateというソフトがあり、それが変換のツールとして有力ですが、当方のWin8.1環境にはインストールできませんでした。古くはgoogleのSwiffy、AdobeのWallabyなどが変換ツールとしてありましたが、いまはもう提供されていません。どうも、フリーのツールではいい方法がないようです。

そこで、変換は断念して、HTMLでつくり直すことにしました。ツールは、Google Web Designerというのを使いました。これは、googleが広告バナー制作用に無料で提供しているもの。誰でもダウンロードして、インストールできます。インターフェイスはFlashに似ていて、上の表示画面がでて、下にタイムライン、左右にツールが並んでいます。Flash制作をやったことのある人にはなじみやすいものです。

googlewebdesigner01.gif

googlewebdesigner02.jpg

これを使って、素材を並べたりして、制作します。制作の詳細は割愛しますが、素材があれば問題です。ただ、文字を入れると共通でインストールされているフォントを使うことになるため、文字が細くなります。その点、Flashはベクター画像が使えて、たとえば私の場合ならモリサワのフォントを使うことが多いですが、そのフォントがなめらかなまま拡大・縮小される仕組み。そんな点にもFlashの優位性があったと感じます。Flashだと、文字だけでもカッコいいモーション画像をつくることができます。デザイナーはそういうことを好むというか、評価するのです。

それはともかく、完成したら、パブリッシュして、それをHTMLに埋め込みます。使っているとバグのようなものがあり、その対応に結構時間がかかったら、詳細は省略。というわけで、めでたく完成。Google Web Designerはおすすめです。

ページトップ